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いいことづくし!シャドーイングの効果とやり方

受験勉強でそこそこ勉強したから英文はある程度は読めるんだけど…話したり聞いたりはもう全然!

こんにちは!ケンズです。

ところでみなさん、こんな経験はないでしょうか。

〜海外旅行にて〜

『受験勉強である程度は英語もやったし観光くらいなら大丈夫でしょ!』

現地人:『Hello! Are you ◎△$♪×¥●&%#?』

え!?アーユーとか言ってたな..。じゃあ答えはアイム…でもその先は?よ〜しもう一度聞き直そう。聞き直すときは確か・・・

『あ〜っ、え〜キャンユー…あーもうわからん!』

たいていの日本人が外国語を急に話すシチュエーションが来たらこうなるのではないでしょうか?

これは日本語→外国語、外国語→日本語という頭の使い方をしてしまっているのが原因です。

会話はキャッチボールです。リズム、テンポが大事です。日本語で話していても

『昨日買い物行ったら北川景子似の超美人がいてさー』

『・・・・えー!!ホント?ホント?』

『めっちゃテンション上がったわー』

『・・・わかるわかる!』

みたいな会話って絶対違和感ありますよね 笑

僕たち日本人も外国語→外国語で理解できればテンポよく会話も絶対できるはずです。

今回は外国語脳を形成するのにもってこいの学習法『シャドーイング』を紹介します。

シャドーイングの効果

シャドーングで効果が期待できるのは上記の4つのスキルです!

いわゆる『4技能』と呼ばれるスキルですね!これはもう全スキルと言っていいでしょう!

僕もシャドーイングと出会ってから実力としてはまだまだですが、効果の程を実感はしています。

シャドーイング最大の効果:英語を英語で理解するので英語脳が構築される

リスニング力UP→自分が発話できない音は聞き取れない
リーディング力UP→ネイティブスピーカーの速さについていける
スピーキング力UP→自然なフレーズ、イントネーションが身に付く。
ライティング力UP→適切なフレーズや文の区切りが身に付く

シャドーイングのやり方【概要】

シャドーイングをする際に用意する物は『ヘッドホン(イヤホン)』、『覚えたい文』、『その音声』です。ヘッドホンは周りの雑音をシャットアウトするため&自分の声を聞きやすくするためです。

シャドーイングのやり方をズバリ一言で言いますとスクリプトを見ずに聞こえてくる音声に0.5秒程遅れて、影のように音声を追いながら真似しながら発話する。です。

http://mutuno.o.oo7.jp/05_training/05_training01.html

出典:英語上達完全マップ

キモは『影のように音声を追いながら』というところです。

ただ遅れて発話すれば良いの?シャドーイングする際のポイントは?などお答えしていきたいと思います。シャドーイングの前に行うべき前準備をまずはご紹介します。

シャドーイング前のウォームアップ

シャドーイングをいきなり行う前にディクテーションオーバーラッピングを行うことをオススメします。

ディクテーション

ディクテーションは聞こえてきた音を1文字1文字書き写す勉強方法になります。

ディクテーションのメリットは自分の弱点を把握できることに尽きます!

正しい発音の認識ができていないと英語を聞き取れないですし、

文法知識がしっかりしていなければ文の理解も十分にできません。

ディクテーションはまとまった文に対して行うと良いと思いますが

初〜中級者までは一文の区切りまでを目安に行うと良いと思います。

ディクテーション出来ていなかったところはスクリプトの答えを確認してひたすらシャドイングしてください!

また、文構造や単語などわからないところがある場合はこの段階でクリアにした方が良いでしょう。

ディクテーションのやり方

・2〜3回文全体の音声を聴いて全体像を掴む
・1文で音声を止めて一字一句書き取るつもりでディクテーション
・スクリプトを見て答え合わせ
・間違えていた場合はその文全体をオーバーラッピング&シャドーイング

オーバーラッピング

オーバーラッピングは一言で言うと「スクリプトを見ながら英語の音声に合わせて発話する勉強法」です。

シャドーイングがスクリプトを見ないで聞こえてきた音に遅れながら発話するのに対して

オーバーラッピングはスクリプトを見ながら音声の外国人の声(できればテンションも!)をそのままマネしていく勉強法になります。

このテンションも合わせる=感情を込めて発話するというのは重要なポイントです。

感情を込めることで自分が実際にそのフレーズのシーンに近い場面に遭遇した際、言葉がスラスラ出てくるようになります。また、感情を込めることでそのフレーズはより強固な記憶となります!

オーバーラッピングの効果

・ネイティブの発音&リズム身に付く
・ネイティブぼスピード感で話せるようになる
・リスニング力が身に付く(発話できる=聴き取れる)
・感情を込めて発話することで記憶の定着がUP!

つまり音声とまったく同じ発音で話さないと音声と同じスピードで話せないってことです!

効果的なシャドーイングの方法

言語を話せるようになるというのは言わば、学んだ単語と単語の、文と文とを組み合わせるということです。

そこには当然、大量のインプットが必要になります。

今から説明する「プロソディーシャドーイング」「コンテンツシャドーイング」を通して、脳はどのようなプロセスを辿るか言うと、知覚処理と内容理解を同時に行います。実はこの動きは僕たちが母国語を習得するプロセスと全く同じなんです。

赤ちゃんは親の話す言葉=音を知覚情報として、音声のみを最初は聞き取ります。そして親とのコミュニケーションやふれあいを通してその音声の意味を理解していきます。

音声に集中するプロソディーシャドーイング

プロソディーシャドーイングは音声を追うようにシャドーイングを行うトレーニング法です。上の写真の示す「知覚情報」を結びつけるトレーニングになります。

聞こえてきた音声の発音やイントネーションなど、音声と全く同じように発話します。

影のように追ってシャドーイングする際、この単語はこうやって発音するんだ!という音声認識がなくては上手く発話できません。ですので、発音やイントネーションは事前準備段階のオーバーラッピングやディクテーションでマスターしておきましょう!

シャドーイングはオーバーラッピングとは違い、スクリプトは見ずに行いましょう。

プロソディーシャドイングの目的は聞こえてきた音を完全に再現すること。スクリプトを見てしまうと知覚の高速化と自動化の妨げとなってしまいますので注意を!

文の理解に集中するコンテンツシャドーイング

コンテンツシャドーイングの目的とするところは、文法や単語の意味を含む内容の理解の高速化・自動化です。

流れてきた英文の意味をしっかり意識しながらシャドーイングを行い、その場面の状況などイメージができるようにトレーニングを行います。

実際にやってみるとわかるかと思いますが、文の意味を理解しながらシャドーイングを行うのはかなり大変です...。

プロソディーシャドーイング→コンテンツシャドーイングという順番で、まずは音声知覚の高速化・自動化を行い、その後コンテンツシャドーイングで音と意味をつなげる高速化・自動化を行っていきましょう。

「英語脳」なる言葉を聞いたことがみなさんもあると思いますが、こうしたトレーニングは英語脳を作るのにうってつけの方法です!

僕は英語・中国語を勉強しているので、1日も早く英語脳、中国語脳を手に入れて外国語で夢を見てしまうくらいシャドーイングには今後も力を入れていきたいと思います!